世田谷区の泌尿器科で実施するPSA検診とは?受けたほうがいい人についても解説

PSA検診は前立腺がんの早期発見・治療につなげるための検査
PSA検査とは、前立腺から分泌されるたんぱく質の一種であるPSA(prostate specific antigen)の濃度を測定する検査のことで、前立腺がんを発見できるかなり精度の高い検査です。PSAのほとんどは精液中に分泌されますが、前立腺がんや前立腺肥大症、前立腺炎などの疾患があるとPSAが血液中に漏れ出し、PSAの濃度が高くなります。
血液検査でわかるため、健康診断や人間ドックなどのオプションとして追加するのがおすすめです。世田谷区の場合、60歳以上の男性区民は生涯に1回のみ、自己負担金600円で受けることができます。
前立腺がんは男性がかかるがんの中でトップクラスの罹患率
厚生労働省が公開した「令和2年全国がん登録罹患数・率報告」によると、2020年にがんと診断された部位別罹患数で、男性に最も多かったのは前立腺がんです。部位別がんの死亡数トップは肺がんのため、前立腺がんは早期に発見すれば、完治するがんであると言えます。
高脂肪食や生活習慣の欧米化、社会の高齢化などで、前立腺がんの罹患者は今後も増加傾向にあります。定期的な検診を受けたり、尿の出方や違和感に注意したりと、日ごろから注意をしましょう。
40歳以上で自覚症状のない男性は1年に1回の検査がおすすめ
日本泌尿器科学会の前立腺がん検診ガイドライン2018年版(※2024年現在の最新版)によると、前立腺がん罹患者は50歳代で出現し始めるため、40歳代で一度PSA検査を受けておき、PSA基礎値を測定しておくのが推奨されています。
検査の結果、PSA値が1ng/mL以下であれば3年ごと、1.1ng/mL以上であれば1年に1回検診するのがおすすめです。勤務している会社で健康診断などを受ける際、オプションとして組み込めば、わざわざ泌尿器科に検査を受けに行くこともなく便利です。