世田谷区の泌尿器科には精巣捻転の検査・治療ができるところも!

幼児~思春期前後までの男の子に見られがちな疾患
精巣捻転とはその名の通り、精液の通り道である精管と、精管が繋がっている精巣動脈がねじれ、血流が止まってしまう病気です。突然、陰嚢や鼠径部(足の付け根辺り)に強い痛みがあり自覚することが多いです。精巣が大きくなる幼児期や思春期以降、20歳代の若年男性に発症することが多いのも特徴です。
発症から6時間以内に治療ができた場合は、90%以上が正常に戻るとされていますが、12時間を経過してしまうと約50%が精巣にダメージを受けたため、摘出手術が必要になる可能性が高くなります。
診断の確定にはドップラー超音波検査を実施
精巣捻転が疑われると、超音波検査が行われます。腹部のエコー検査と異なり、超音波の周波数変化を流速に変換し、グラフ化することで精巣内の血流を確認します。この時、血流が認められなければ精巣捻転と診断され、緊急手術が行われます。
ドップラー超音波検査でも精巣上体炎など他の精巣痛を伴う病気との区別がつきにくい場合には、診断と治療を兼ねて手術になる可能性があります。少しでも異常を感じたら、泌尿器科での受診をおすすめします。
捻転解除術+固定術によるできるだけ早い対応が大切
精巣捻転は突然、痛みを伴う症状が発生するため、基本的には手術による治療になります。しかし小さな子どもや、検査などで軽度のねじれと判断された場合には、まず手を使って臓器を正しい位置に戻す方法が試みられます。
一般的には精巣を固定しないと再発する可能性が高いため、手術にてねじれを解除する捻転解除術、また精巣の状態を見て精巣固定術や精巣摘出術が実施されます。処置が早ければ摘出する可能性も低くなるため、痛みを感じたら我慢せずに泌尿器科を受診しましょう。