前立腺肥大症ってどんな病気?世田谷区の泌尿器科で行う治療方法を解説

50歳頃から罹患率が高まる排尿トラブルの代表的な疾患

前立腺は男性にのみある器官であり、前立腺肥大症は加齢とともに前立腺が大きくなってしまうことで尿道や膀胱が圧迫され、排尿障害が出てしまう男性特有の病気です。30歳代後半になると小さなこぶができ初め、50歳代以降の中高年層で50%と、2人に1人が罹患すると言われています。

トイレの回数が増えたり、尿の勢いが弱くなったりする初期症状から、キレが悪くなりとトイレに時間がかかるようになり、症状が進むと尿が出なくなってしまいます。

ほとんどのケースでは薬物療法で症状が改善

前立腺肥大症は多くの人が初期症状の時に違和感を覚え、薬物療法で改善することがほとんどです。前立腺肥大を起こすと言われる男性ホルモン(テストステロン)の作用を抑える抗男性ホルモン薬や、膀胱や尿道と言った排尿機能にまつわる期間の筋肉の緊張を和らげる効果の薬を処方されます。

薬に頼るのは避けたいという人には、漢方薬や植物エキス製剤、アミノ酸製剤などを処方してくれるクリニックもあります。事前にクリニックの情報を調べておきましょう。

薬物治療の効果が見られない場合は手術を検討

薬物療法では改善が見込めないほどの重篤な症状や、合併症が発生している場合には手術が検討されます。

手術は身体への負担が比較的少ない、内視鏡を用いた方法が一般的です。尿道口から内視鏡を挿入し、内視鏡に備わった電気メスやレーザー光線で肥大した部分を削除したり、肥大か所をくり抜くなどの処理を行います。膀胱内に結石がある場合や、前立腺が大きく内視鏡での手術が困難な場合には、下腹部を開腹して手術をすることになります。

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